マルチサイト機能を使ってデータ ソースとプレゼンテーションを共有する
SXA を使うと、1 つのテナント内のサイト間でスタイル、データ ソース、ページ デザイン、パーシャル デザイン、レンダリング バリアントを共有できます。
これは、ローカル サイトに master サイトのスタイルを適用する場合や、単に他のサイトのデータ ソースを使用できるようにする場合に便利です。たとえば、メイン サイトと多くのサブサイトがあり、すべてのサイトで同じスタイル、同じフッター、同じレンダリング バリアントを使用したい場合、またはプロモやビデオなどのデータ ソースをサイト間で共有したい場合などです。
サイトを共有サイトにする
1 つの master サイトのプレゼンテーションを共有することで、サイトのスタイルを調整すると非常に便利です。スタイルとレンダリングのバリアントを課す master サイトを使用する場合は、公開されているサイトの 1 つではなく、共有アイテムのコンテナーである master サイトを作成することを検討できます。
サイトを共有サイトにするには、次の手順に従います。
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コンテンツ エディターでテナントにナビゲートし、[共有] セクションで矢印を使い、共有するサイトを [選択済み] ウィンドウに移動します。
この例で、Master サイトは共有サイトです。同じテナント内の他のサイトは、Master サイトのプレゼンテーションとデータ ソースを使用できます。
注記必要な数のサイトを共有できます。ただし、複数のサイトを共有している場合は、サイト データの命名に特に注意を払う必要があります。そうしないと、正しいサイトから適切なアイテムを見つけるのが難しくなるからです。
共有サイトのプレゼンテーション アイテムを使用するには、次の手順に従います。
既定では、共有サイトを追加すると、そのサイトのプレゼンテーション アイテム (ページ デザイン、パーシャル デザイン、レンダリング バリアント、スタイル、テーマなど) を共有できます。
共有サイトのページ デザインを使うには、次の手順に従います。
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エクスペリエンス エディターで、ページ デザインを割り当てるページにナビゲートします。
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[ページのデザインを選択] をクリックし、ドロップダウン リストから共有サイトのページ デザインを選択します。同様に、ページ デザインをページ テンプレートにマップする場合は、master サイトのページ デザインとローカルで作成したページ デザインを選択できます。
ローカル サイトと共有サイトのパーシャル デザインを同時に使用できます。これは、共有サイトのヘッダーとフッターを記事のローカル パーシャル デザインと一緒に使用する場合などに便利です。ローカル サイトと共有サイトのパーシャル デザインを組み合わせるには、それらをページ デザインに追加します。
たとえば、次のページでは、両方のローカル サイト (サブ サイト製品記事) と共有サイト (フッターとヘッダー) のパーシャル デザインを使用しています。
グローバル スタイルが必要な場合は、すべてのローカル サイトのすべてのスタイルを削除して、master サイトのスタイルを共有できます。
共有サイトのスタイルのみを使用するには、次の手順に従います。
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ローカル サイトのスタイル フォルダーにナビゲートし、スタイルを削除します。これで、選択できるスタイルは、master サイトのスタイルのみになります。
共有サイトのデータ ソースを使用する
ほとんどの SXA レンダリングは、再利用性を考慮して、データ ソース アイテムからデータをプルするようにデザインされています。つまり、表示されるコンテンツは、表示されるページにバインドされるのではなく、データ ソース アイテムに保存されます。マルチサイト機能を使用することで、テナントのサイト間でデータ ソースを共有できるようになりました。
たとえば、プロモ レンダリングの場合、Master サイトとローカル サイトの両方からプロモを選択できます。
データ ソース アイテムが表示されるすべてのサイトでユーザーがデータ ソースを変更する必要がないようにするには、データ ソース アイテムにセキュリティを設定する必要があります。
利用可能な場合、ローカル サイトと共有サイトの両方からレンダリング バリアントを選択できます。
サイトのテーマとスタイルに一貫性を持たせるために、ローカル サイトからバリアントを削除し、共有サイトのバリアントのみを使用することができます。