テナント
テナントは、Sitecore Data Exchange Framework (DEF) の設定の基本単位です。テナントには、テナントによって定義された同期プロセスで、データがどのようにマップされるかを決定するすべての設定が含まれています。
通常、テナントは 1 つの特定のデータ マッピング インスタンスを表します。1 つのテナントで異なるプロセスを設定するのではなく、複数のテナントを使用する理由は多数あります。以下に例を示します。
-
異なるシステム間でデータを同期するブランドが複数ある場合。個別のテナントを使用すると、あるブランドの同期プロセスを別のブランドから分離しておくことができます。
-
複数のシステムからのデータを同期する場合。これらのシステムの設定は複雑であり、複数の人によって保守されています。個別のテナントを持つことで、管理者は他の管理者のテナントに影響を与えることなく自分のテナントを変更できます。
-
新しい設定を個別にテストする必要がある場合。別のテナントで新しい設定をテストできれば、現在の設定を変更する必要はありません。
単一の Sitecore サーバーで、必要な数のテナントを設定できます。各テナントは独自の設定を維持し、設定は他のテナントと共有されません。
標準の DEF テナントには、次の設定コンポーネントが含まれています。
-
データアクセス。これに含まれるコンポーネントには、マッピング適用ルール、マッピング適用後のアクション ルール、マッピング適用後のアクション、値アクセサ セット、値アクセサ、値リーダー、値ライターがあります。
-
エンドポイント
-
パイプライン バッチ
-
パイプライン
-
テナント設定
-
値マッピング セット
Salesforce や Microsoft Dynamics などの他のシステムに DEF コネクタをインストールする場合、これらのコネクタには、他のシステムに固有のコンポーネントが事前設定されたテナントが含まれます。
テナント サービス
DEF のインストールには、Tenant Service が含まれます。Tenant Service を使用すると、Web ベースのプッシュ通知を介してデータ同期プロセスをトリガーすることができます。