マッピング適用パイプライン ステップ
Data Exchange Framework は、パイプラインを使用して同期プロセスをモデル化します。パイプラインには、あるオブジェクトから別のオブジェクトへのデータのマッピングを処理するマッピング適用パイプライン ステップが含まれています。このセクションでは、マッピング適用パイプライン ステップがどのように機能するかについて説明します。
マッピング適用パイプライン ステップの設定
パイプライン ステップで次の情報を設定します。
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ソース オブジェクトの場所 - パイプラインのデータの読み取り元となるソース オブジェクトの場所。
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ターゲット オブジェクトの場所 - パイプラインのデータの書き込み先となるオブジェクト データの場所。
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マッピング セット - パイプラインがソース オブジェクトから読み取る内容とターゲット オブジェクトに書き込む内容を指定する値マッピング セット。
注記値マッピング セットには、1 つ以上の値マッピングが含まれます。値マッピングを使用して、パイプラインがどのようにソース データ内の要素を読み取り、変換し (必要な場合)、ターゲットに書き込むかを設定します。
パイプライン ステップによって実行されるロジック
パイプライン ステップが実行されると、次のロジックが実装されます。
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パイプライン ステップで指定された場所からソース オブジェクトを読み取る。
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パイプライン ステップで指定された場所からターゲット オブジェクトを読み取る。
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パイプライン ステップで指定された値マッピング セットを読み取る。
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値マッピング セットを適用する。
値マッピング セットによって実行されるロジック
値マッピング セット適用ステップで何が行われるかは、使用する値マッピング セットのタイプによって異なります。Data Exchange Framework には標準の値マッピング セットが含まれていますが、開発者はカスタム セットを実装できます。
標準の値マッピング セットは、そこに含まれる値マッピングを、パイプラインがソース データから読み取る各レコードに適用します。値マッピングごとに次のロジックを実行します。
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値マッピングに割り当てられたソース値アクセサを取得する。
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ソース値アクセサから値リーダーを取得する。
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値リーダーを使用して、ソース オブジェクトから値を読み取る。
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ソース値トランスフォーマーが値マッピングに割り当てられている場合は、それを使用して値を変換する。
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値マッピングに割り当てられたターゲット値アクセサを取得する。
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ターゲット値アクセサから値ライターを取得する。
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値ライターを使用して、ターゲット オブジェクトに値を書き込む。