コンタクト識別子

Current version: 10.1

コンタクト識別子は xDB 外のシステムに対してコンタクトを一意に識別します。有効な識別子の例としては、Web サイト ログイン、ソーシャル メディア ハンドル、広告ネットワーク ID などが挙げられます。識別子は Sitecore.XConnect.ContactIdentifier クラスで表されます。各識別子を構成する項目は次のとおりです。

  • Identifier (ユーザー名など)

  • 識別子の Source ("twitter" など、識別子の提供元)

  • 識別子の ContactIdentifierType (ContactIdentifierType.AnonymousまたはContactIdentifierType.Known のどちらか)

コンタクトに既知の識別子がある場合、Sitecore.XConnect.Contact の IsKnown プロパティは true を返します。

データ ストレージ レベルでは、コンタクト識別子は別個のテーブルまたはコレクションに保存されます。次の制限が適用されます。

  • Identifier プロパティと Source プロパティでは、大文字と小文字が区別されます。比較はバイト レベルで行われます。

  • 識別子とソースは VARBINARY として保存されます。識別子は 700 バイトに制限され、ソースは 50 文字に制限されています。

識別子の一意性

コンタクトは IdentifierSource の組み合わせによって一意に識別されます。この要件は、次のシナリオをサポートします。

  • コンタクトが複数のシステム間で同じユーザー名を使用している場合 (Twitter と Slack で myrtlesitecore を使用している場合など)

  • 2 つの異なるコンタクトが同じユーザー名を使用している場合 (コンタクト 1 が Instagram で sitecore を使用し、コンタクト 2 が Twitter でsitecore を使用している場合など)

コンタクトは複数の識別子を持つことができる

1 つのコンタクトが複数の識別子を持つことができます。コンタクトの複数の識別子は Contact クラスの Identifiers プロパティによって表されます。複数の識別子を使用する方法については、次のトピックを参照してください。

トラッカー識別子

Web サイトとのインタラクションを行ったコンタクトには、トラッカー識別子があります。トラッカー識別子は、コンタクトが Web サイトを初めて訪問したときに作成されます。これは、既知のコンタクトと匿名のコンタクトの両方に該当します。トラッカー識別子を構成する項目は次のとおりです。

  • トラッカー専用の ID。xDB 内のコンタクトの ID とは異なり、セッション開始時にトラッカーによって生成されます。

  • Sitecore.Analytics.XConnect.DataAccess.Constants.IdentifierSource 定数で表されるソース (9.0.0では "xDB.Tracker" を使用。プロパティは内部としてマークされます)

重要

すべてのコンタクトにトラッカー識別子があるわけではありません。Web サイトを訪問したコンタクトだけにトラッカー識別子が割り当てられます。

エイリアス識別子

すべてのコンタクトには、AddContactOperation 中に割り当てられる匿名のエイリアス識別子があります。エイリアス識別子は、コンタクトが常に少なくとも 1 つの予測可能な識別子を持つことを保証し、リスト マネージャーなどの製品によって使用されます。エイリアス識別子を構成する項目は次のとおりです。

  • xConnect サービス レイヤーによって生成される ID (xDB 内のコンタクトの ID とは異なります)。

  • Sitecore.XConnect.Constants.AliasIdentifierSource 定数によって表されるソース (9.0.0 では "xDB.Tracker" を使用。プロパティは内部としてマークされます)。

重要

コンタクトはエイリアス識別子を 1 つのみ持つことができます。Sitecore.XConnect.Constants.AliasIdentifierSource ソースを使用する別の識別子を追加しようとすると、例外が発生します。

Do you have some feedback for us?

If you have suggestions for improving this article,